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いったい、どんな選択肢を選べば、この時間に辿り着くのだろう。
知り合いが入院している病院へと見舞いに出かけた僕は、気づけば見知らぬ少女に首を絞められて殺されかかっていた。
「…アンタが生きてるせいで、初音は…っ!」
髪を振り乱して必死の形相で首を絞められている。彼女の向こう側に白い天井。本当はもっと慌てなくちゃならないんだろうけれど、突然のこと過ぎて自分の置かれている状況がいまいち把握出来ていない。ただ、苦しくて、そんな思考さえ霞がかってきていて、ああ――、落ちる――…。
このまま僕はポカンと阿呆面下げながら死んでいくのだろうか。
それもいいかもしれない。どうせ大して意味のある人生ではなかったのだし。
そのとき僕は気持ちの悪い諦観の笑みでも浮かべていたのかもしれない。
僕の首を締めていた少女ははっとして手を緩めた。
「…どうして…あんたたちって…、どうして…っ!」
いったん緩められた手だったが、自分の言葉に激情して最後の一絞りをするがごとく、グっ、と手に力を込める少女。あ、ヤバいです、それ、マジで死ヌっ…!!
僕がギブアップする直前、突然に彼女の手が離れた。わっ、と彼女が両手で顔を覆って泣き出すのと、ゴツン、と病室の床に僕の頭が落ちた音が響いたのは同時だった。
「どうして…そんなヘラヘラしてるヤツが生きてられるのよ…? どうして真面目に生きてる子が、生きられないの…?」
視界をぐるぐると回る星たちを追い払いながら、そんな呟きが聞こえた気がした。
…彼女はもう大丈夫、かな…?
少し頭を起こして確認した。うん、敵、戦意喪失。
これで僕は安心して死ねる―。
病室に、ゴツンと二度目の音が響き、僕は気絶した。
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[タグ:物書き、有限時間]
ナイキ スニーカー 激安 - 2013/10/25 (金) 12:52 Edit
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