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無題 - 002

昔、タイムマシンなんてものが考えられた。過去や未来を自由に行き来する、理想のマシン――。

それは人類の夢想した幻想だった。

それができればどんなに素晴らしいだろうと、人類は夢をふくらませた。

それは、この時代になってあるいは叶ったのかもしれない。
私はたった今、それをした。単にどこにでもある自動ドアをくぐって、それをしてしまった。

ただ、昔の人が想像したそれとは大きく異なるかもしれない。
私は、ただの20日間分の時を遡っていた。

「…あー、めんどくせぇ。」

恨めしげにその自動ドアを見やった。はぁ、とため息まで出る。
元の場所に戻らなければならない。のだが、あの自動ドアをもう一度くぐるだけでは元の時代に戻してくれる保証が無い。またまったく違う時間に飛ばされる可能性があった。保証されているのは、おそらく場所は元の場所だろうということだけだ。
 
 
 
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[タグ:物書き、日常の向こう側、時間旅行]

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