扉をくぐり、交差点に出た。
数台の車が行き交う、地方都市の幹線道路。
「――あれ、」
陽射しに灼かれてか、自分が今どこにいるか、失念した。
GPSを取り出す。
ピッ、と機械音がし現在地を表示した。
[2045年4月10日13:10:25 東経138.55度/北緯72.24度]
やっぱり、と思った。少しだけ時間がずれている。なんとなくあった違和感の正体はこれだったようだ。
後ろを振り返る。本屋の自動ドアが見える。ここから私は出てきて、そして別の時間に飛ばされた。最近よくある事とはいえ…、ちょっと多すぎやしないだろうか。
--
[Tag:物書き、時間旅行、日常の向こう側]